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かっとび太鼓~地域で活躍 伝統芸能
2017年に設立30周年を迎えた「かっとび太鼓」。活動のきっかけは、初代会長の廣川安雄さん(93)が、当時の川崎市立西御幸小学校(同市幸区)の中村剛教頭に「子どもたちを元気にし、日本の伝統芸能でもある太鼓を指導してほしい」と頼まれたことからだ。
「かっとび」とは中村教諭の故郷である九州地方の方言。あぜ道に植えてある高さ50センチほどの枝豆を勢いよくかっ飛ばして遊んだ昔を思い出し、チーム名に決めたという。
同団体のメンバーは大人15人と子ども20人。大人のほとんどは創立時からのメンバーで、30年間にわたり子どもたちと一緒に活動を続けている。
同小学校の体育館を借りて練習をしている。周囲の住民に迷惑をかけないよう、夏でも窓を閉め切って細心の注意を払う。太鼓に毛布をかけ、音をできるだけ抑える工夫もしている(=写真)。
太鼓指導は3代目会長の早坂義一さん(76)。中学3年の小宮弥月さん(15)は小学4年から太鼓を始めた。「最後にピタッと決まると『やったぁ!』と思う。高校は太鼓クラブのある学校を選びたい」と太鼓の魅力を語る。
学校の運動会ではノリのいい曲「ジンギスカン」、文化祭などでは「川崎踊り」を中心に披露する。今年も夏祭りが近づき、太鼓を叩く手にも力が入る。メンバーも広く募集中。問い合わせは早坂さん 電話090(3318)9008。
(2018年6月30日 神奈川新聞掲載 市民記者・島村艶子)