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おと絵がたり~川崎から広がる世界

舞台上でスクリーンに映し出された絵とそこに合わせて昔ばなしを語る女性二人の様子
地域の昔話をオリジナルの絵と語りと音楽で表現する「おと絵がたり」の活動(=写真)は、2003年に地域の小学校で始まった。主な活動メンバーは8人だ。

6月に中原市民館ホール(川崎市中原区)で行われた年1回の本公演は、老若男女たくさんの人が会場を埋め尽くした。ホーホーホー。森にこだまするフクロウの声や、ピーヒャララ。踊りだすような音色に合わせて 色鮮やかな絵巻が大型のスクリーンに 映し出される。それを見つめる観客の顔は輝きを増し、昔話の世界に引き込まれていく。「見終わった後に温かく幸せな気持ちになった」との声が聞こえる。

同代表の加藤妙子さん(59)は、川崎市出身の児童文学作家 萩坂昇さんの言葉「心のごちそう」に感銘を受けた。おと絵がたりで、多くの昔話を通して観客に大切な心のごちそうを届けたいと思うようになった。

23日から始まる全3回の「ミニ公演と体験会」では、参加者が作品上映を楽しみながら、効果音入れなどの手法を体験。3回のワークショップを通じ、楽しみながらメンバーと一緒に「たまがわのフクロウの話」の上演体験ができる。

加藤さんの夢は、日本全国の面白い話をおと絵がたりで表現し、いつかは外国にも伝えに行くことだ。川崎から広がる世界はもうそこにある。ワークショップの詳細は同団体HP(http://www.cl.bb4u.ne.jp/~otoe-net/)。

(2018年8月11日 神奈川新聞掲載 市民記者・大場雅史)

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