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一般社団法人ビブリオポルトス~人と人を結ぶ本の港

保育園に届ける絵本を手に持って並ぶ代表理事の男性と女子学生3人
千冊の絵本を川崎市内40の保育園へ届ける「絵本のまち、かわさき」運動を始めたのは、一般社団法人「ビブリオポルトス」だ。
地域住民に絵本の寄付を呼び掛け、自転車で受け取りに出向く。絵本が不足している保育所に届けるための活動だ。中原区役所の支援を受け、同区の後援事業にもなった。
同法人は、「個人の読書体験を他人と関わるきっかけにして、多くの人に読書の楽しさを伝えたい」と、2014年9月に設立された。代表理事の小松雄也さん(27)(=写真左端)は、「この運動を通じて、地域の住民が社会事業に参加しつつ、子どもたちとのつながりを実感してほしい」という。
小松さんは、芸術家・岡本太郎の言葉「己の夢にすべてのエネルギーを懸けるべき」に感銘を受け、多くの企画を有言実行。「中原区の児童養護施設・新日本学園に10万円で110冊寄贈」に向けクラウドファンディングで支援を募り、6日間で目標額を達成した。支援者の半数以上が同区民だった。地域の人に支えられていると実感した。
同法人の大志は「本は心の財産。市内の小中学生に君だけの一冊を届けて、不読率ゼロを川崎から日本全国に広めたい」である。現在、読まなくなった絵本の寄付を受け付けている(送料自己負担)。送付先は〒211-0041、川崎市中原区下小田中2の21の17の206、小松雄也さん。
(2018年8月18日 神奈川新聞掲載 市民記者・鴇田恵子)

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