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らくらくピアノサークル~憧れの音楽 ピアノで
「妻の誕生日にピアノを弾きたい」「子どもが習ったピアノを私も弾いてみたかった」という人たちが「らくらくピアノサークル」の練習に集まる(=写真)。鍵盤に指を動かす練習日は、地域に知り合いを増やす機会にもなっている。
中原区在住の椿知子さんが主宰するピアノサークルには鍵盤に初めて触れる人も参加する。誰でも簡単に弾けるように「らくらくピアノ」独自の工夫がある。楽譜に親指から小指までを示す1、2、3、4、5の数字が記され、それに従い鍵盤を弾くことでメロディーを奏でる。練習日は月に2日ある。
会員の森谷俊明さん(65)は1年で11曲を弾くまでになった。冒頭の妻のために弾きたい人である。「さまよいながら続けた成果」と笑う。長い間、音楽に憧れてきた早野裕康さん(67)は「実は孫と一緒に弾きたい」と話す。定年退職後、憧れに向かい踏み出し、友達もできた。何より楽しいから続くと会員は語る。
「中高年も楽しめて健康維持に役立つ」こともサークルが目指す姿の一つ。市内のボランティア活動の交流会ごえん楽市に設けた体験コーナーで「体験にいらした方に接する会員さんたちが楽しそう」で椿さんはうれしく思った。
地域に開かれた活動であるためにも、今後は毎年のおさらい会の開催、地域の文化祭参加や福祉施設訪問なども考えている。問い合せは、椿さん電話 080-9026-0778。
(2017年4月8日 神奈川新聞掲載 市民記者・小島博記)