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高石みどりの会~緑地を「交流の場」へ
「身近にある緑地を大切に整備していきたい。気軽に立ち寄る地域の交流の場になるとうれしい」と「高石みどりの会」の代表大森雅也さん(54)が話す。
活動を始めた2015年、川崎市麻生区の高石特別緑地は、クズのつるが繁茂し、分け入ることが困難な状態だった。つるを除去し下草を刈ると、光が入り見通しがよくなった。植生分布を明らかにし、樹木には銘板を付けた。切り株は地際(じぎわ)まで切り込み、足元の安全も整えている(=写真)。事務局の飛永かの子さんは「緑地の整備は、流した汗の成果が見えてすがすがしい」と話す。
緑地を知ってもらおうと、「コーヒー片手に森を散策」や「クリスマスリース作り」「おいしい春」などのイベントを4回開いた。延べ40人の参加者の多くは「緑地の存在を初めて知った」ようだったという。
イベントでの里山体験から活動に加わった人もいる。土木を専攻する大学生会員の大森寛之さんは、緑地保全活動を通じ、人とのつながりも学ぶ。近所から見学に来てくれる人も現れ、緑地整備への関心が広がっているようだ。夏場は草木の成長が速く活動日の追加も検討中だ。地域の人の緑地への関心が保全活動やイベントに取り組む会員の励みとなる。緑地のイベントは今年も予定されている。問い合わせは、飛永さん電話 044-712-3088。
(2017年5月13日 神奈川新聞掲載 市民記者・小島博記)