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スタート~親たち支え続けたい
「若者と、子育て中の親たちをずっと支え続けたい」。市民活動団体「スタート」代表の大井和枝さん(58)の思いだ。
大井さんは自身の子育て中、週1度の「幼児と母親の支援サークル」に参加したのがきっかけとなり、スタッフとして30年間携わってきた。幼児の頃から接していた子どもたちが大井さんを慕って、訪ねてくるようになり、学校でのいじめや家庭の悩みを聞く場にもなった。
その後、サークルは解散したが、若者たちから「やめないで」「また話を聞いて」と、たくさんのメールや連絡が来た。これらの声を原動力に、2015年、5人のスタッフと共に「スタート」を立ち上げ、3種類の居場所をつくった。
若者が安心して居られる場所「夜スタ」(=写真)、子育て中に安心して休める場所「昼スタ」、わが子の不登校、引きこもり、ニートについて安心して話せる場所「午後スタ」。主な会場は、多摩区役所とKFJ多摩すかいきっず(多摩区登戸)。
「夜スタ」は月2回開催。午後6時半を過ぎた頃、集会室に「こんばんは」と明るい声が響く。スタッフ手づくりの夕食に会話が弾む。「ここに来るとたまったものをはき出せる。いつも、親身に話を聞いてくれる」と話す若い女性。
「いつでも誰でも迎えられる、拠点となる場所をつくりたい」。大井さんの切なる願いだ。連絡先は、大井さん電話 080-1066-7892。
(2017年6月3日 神奈川新聞掲載 市民記者・安達朝子)