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溝の口減災ガールズ~災害時にもおいしく
食べることは元気の源。被災時に「おいしい!」と感じることは、人に笑顔を取り戻させる。
災害が起きると非日常的な災害食が並ぶ。「被災時に食べ慣れた家庭の味を」と、「溝の口減災ガールズ」代表の山本詩野(しの)さん(49)と川崎市高津区で暮らす10人の女性たちが呼び掛ける。東日本大震災後、宮城県石巻市の人々との交流を通じ、2016年2月に災害食を学ぶ場として、芋煮会から活動を開始。また、熊本県益城町の炊き出し事例からも食の力に触れた。
防災用の保存食は、食べないまま賞味期限切れになりがち。常備保存食を循環させるローリングストックの考え方で食材の無駄を防ぎ、いざという時にも役立つ「減災食レシピ」を考案。水、米、パスタ、ツナ缶、のり、ふりかけなどをうまく使い、楽しく・おいしいワークショップを行っている(=写真)。
17年3月に宮前区主催の防災フェアで実施した際も、簡単にできる「水漬けパスタ」と即席ソースを提案。参加者からは、「少量の水からわずか1分でゆであがるのには驚いた」などと感心の声がしきり。
山本さんは「楽しく、いつの間にか学びになる場、その学びを参加者全員で共有できる場にしていきたい」と語る。
次回は7月9日、武蔵溝ノ口駅近くの「フィオーレの森」で。問い合わせは「フランセーズ ラ・ポルテ」の片岡さん 電話044-863-9986。
(2017年6月24日 神奈川新聞掲載 市民記者・鴇田恵子)