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劇団わが町~文化が生まれる場所

演劇練習の様子
「文化は地元にある」。そう語るのは「劇団わが町」の生みの親、ふじたあさやさん(麻生区)。「自分にとって居心地が良い場所があり、ここで自分が生きていけると思うものをつくり出す力が文化。自分が楽しんでつくっていけば、そこには文化が育っていくのです」
ふじたさんが芸術監督兼演出・脚本を手掛ける劇団は、3年前に団員を公募して64人でスタートした。昨年の再募集を経て、現在の団員数は7歳から76歳まで57人。通常は月2回、公演前は週3~5回、稽古場である市アートセンターに、市内や小田急沿線から集まる。
引っ込み思案な娘に表現する楽しさを知ってほしいと、父娘で応募した梅澤賢一さん=写真中央=は、「職業も経験も年齢もばらばらな団員が、一緒に作品を完成させていく稽古の時間が楽しくて仕方がない」と言う。
4回目となる公演は、ロシアの文豪チェーホフが題材。短編をベースに20人の団員が書いたシナリオをふじたさんが脚色した。梅澤さんも晩年のチェーホフ役で舞台に立つ。
老いも若きも男も女も、互いに影響し合い、一丸となって地元の文化を生み出している。
「ザ・チェーホフ」は3月15日まで、市アートセンターアルテリオ小劇場にて公演している。
(2015年3月14日 神奈川新聞掲載 市民記者・佐々木直子)

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