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中原老後を良くする会~地域の暮らし支える

配食弁当の盛り付け作業の様子
「老いても住み慣れた地域で暮らすために、何かできないか」。そんな思いから、中原区に住む40代の主婦7人が1991年、「中原老後を良くする会」を設立。企業が料理教室に使う厨房(厨房)を週1回借り、高齢者のための配食サービスを開始した。
99年からは同区内の中丸子老人いこいの家の厨房で活動。1人暮らしや夫婦だけで暮らす高齢者の家庭に毎週月曜日、昼食用のお弁当を届けている。現在、メンバーは20人。3人が配達を担当し、そのほかのメンバーは四季折々のメニューを考え、安くておいしい旬の食材を探し、栄養バランスを心掛けて調理、盛り付けまでを担当する。
1食500円の利用料は設立当時のまま。毎週、おおむね30食を配達する。季節を感じる花の写真とメッセージの入ったメンバー手作りのメニューカードを添える。
一人一人と言葉を交わしながら手渡しをして、健康状態にも気を配る。留守の時は持ち帰るが、在宅のようでも応答がないときは近隣に声を掛けてみる。
「自分たちが暮らす地域で、今できることから支え合う活動」として24年。代表の山本幸彦さんは「厨房が狭いこともあって、増える要望に応じきれないのが残念。配食を通して、老後を身近なこととして捉えています」と話す。
(2015年5月2日 神奈川新聞掲載 市民記者・菅原登志子)

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