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NPO法人キッズアートプロジェクト~入院中の子に笑顔を~

パフォーマンスを見て笑顔になった子どもたちの様子
病院で過ごす子どもたちは楽しいことが大好き。ただ、両親に「治療を頑張って。楽しいことは退院まで我慢ね」と言われると、特に長期入院の子どもたちは情緒が不安を抱くようになる。こうした小児医療の環境を改善しようと2013年、医師らがNPO法人キッズアートプロジェクトを立ち上げた。
月1回、聖マリアンナ医科大学病院小児病棟でアート作品を作ったり、音楽を楽しんだりする催しを行っている。これが治療にも役立つ。
「心魂(こころだま)プロジェクト」=写真=が病棟でパフォーマンスや歌を披露した。子どもたちは笑顔になり、両親も思わずわが子を抱きかかえる。心が晴れやかになると、つらい検査にも進んで臨むようになる。一緒に遊ぶことで医師に親近感を持ち、白血病の男の子が笑顔になって小さい子の面倒をみるなど、支え合いの意識も生まれる。
両親の参加も大切にしている。子どもたちは安心感を持ち、負担を強いられている親の心のケアにもなるからだ。「こういう活動は今まで聞いたことがない。素晴らしい」という感謝の手紙をもらったこともある。
「ほかの4病院にも活動は広がったが、さらに情報を発信しながら全国に広めていきたい」と、副理事長の勝田友博医師(39)は話している。同法人のホームページはhttp://kidsartproject.jp/
(2015年5月30日 神奈川新聞掲載 市民記者 高橋喜宣)

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