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NPO法人コス援護会~社会との接点づくり~

園田代表の写真
NPO法人「コス援護会」は、コスプレイベントを計画する事業と、それに参加する人たちの悩みを聞き、社会との接点を探すための相談事業を実施している。代表の園田明日香さん(42)(=写真)が、コスプレを日本文化の一つとして認知してもらおうと、2006年に設立した。
コスプレは海外でも話題になり、メディアで取り上げられるなど華やかさがある一方、「コスプレに居場所を求めるしかない若者が集まるという一面もある。これを否定すると、彼らの居場所がなくなる」と園田さんは話す。
自らもいじめや暴力に遭ったたという園田さんは、こうした若者の状況を改善しようと10年から「話しに耳を傾ける」事業を始めた。人となじめなかったり、引きこもったりと、生きづらさを抱える若者がコスプレイベントに参加すれば、それが共通の話題になる。イベントの準備で一緒に仕事をすれば人との信頼関係が生まれる可能性がある。すでに30人の相談を受け、多くが社会参加を果たした。
園田さんは「私にはいい出会いがありました。NPO法人設立の時や、県の助成金に申請する時などに私の話に耳を傾け、導いてくれた人がいました。おかげさまで人を信頼する気持ちが育ちました。その気持ちを大切にしながら困っている人たちの話を聞きます」と話す。
そして、「二つの事業が共存するメリットを広げていく」ことが目標だ。
(2015年6月20日 神奈川新聞掲載 市民記者 小島 博記)

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