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川崎市折鶴の会~被爆体験 次代に伝え~

折鶴交流会の様子
川崎市折鶴の会は市内在住の原爆被爆者団体として被爆者の生活向上、核兵器廃絶に寄与することを目的に、1965年に設立された。現在の会員数は123人で、平均年齢80歳。
多摩区役所で6月4、5日に開催した折鶴交流会(=写真)では「核兵器廃絶と平和を祈って」をテーマに市民と共に千羽鶴を折り、これを会が8月に被爆地へ届ける。この活動は今年で7年目になる。
被爆者自ら体験を語る「語り部」も大切にしている活動の一つだ。「語り部」の一人、5代目会長の森政忠雄さん(81)は被爆の悲惨な状況は辛(つら)く思い出したくなく、家族や同僚にも話さなかった。ところが10年前、広島から関東に引っ越して来た孫娘から、広島で学んだ平和や原爆被害を同級生にも伝えたいという相談を受け、協力した。小学5年生が平和の大切さや戦争の悲惨さ、命の尊さを真剣に受け止めたことに感動した。この経験が「語り部」としての使命感につながり、活動を始めるきっかけになった。
「8月6日、9日の原爆記念日、15日の終戦記念日の意味を知らない子どもたちが増え、焦りを感じる。少しでも多くの人たちに伝えたい。必要とされるなら会としてご協力させていただきたい」と強く語った。問い合わせはメールで ysmnakata@gmail.com
(2015年7月11日 神奈川新聞掲載 市民記者 島田悦子)

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