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NPO法人かわさき歴史ガイド協会~歴史ある街の案内人
今年2周年を迎えた「東海道かわさき宿交流館」は来館者が10万人を超えた。館内に常駐し、ガイド依頼や質問に応じているのは「NPO法人かわさき歴史ガイド協会」。2004年に発足し、歴史豊かな川崎を多くの人に知ってもらおうと、現在66人が活動している。
小・中学校の総合学習にも協力する。子どもたちは交流館の「川崎宿模型」で当時の川崎宿の様子を知り、その後に旧東海道を案内人とともに歩く(=写真)。現在と江戸時代のまちを比べることで、まちの歴史を身近に感じてくれるようになる。「学校の近くに古い歴史のある寺社やイチョウの大木が残っていて、びっくりした」。こんな言葉に励まされ、より興味や関心をもってもらえるよう案内の工夫を重ねている。「子どもたちに地域の歴史を未来に引き継いでもらう一助になれば」と会員の中村紀子さんは話す。
協会の活動は幅広い。「身近な街の歴史・史跡ガイド」を作って学校や図書館に置いてもらった。川崎宿めぐり、大師道めぐりなど地域めぐりのほかに、川崎大師平間寺境内にも4月~11月の土、日、祝日に常駐している。
「このまちに住んでいてよかった。川崎って歴史・文化が豊かなまちですね。と理解してもらうのが一番うれしい」と川崎育ちの吉野智佐雄理事長は語る。
(2015年11月21日 神奈川新聞掲載 市民記者・安達朝子)