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あんてろーぷ田島店~障がい者の個性活用~

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「あんてろーぷ田島店」は2014年、川崎区の田島支援学校高等部校内に開店した。障がい者が地域で自立して生活できるように支援している。
店内ではベーカリー室(=写真)で手作りした焼きたてのパンのほか、20席の客席では季節限定ランチも楽しめる。要望があればアレルギーのある人向けのパンも販売する。「利用者さんを職員のお手伝いだけにしたくない」という思いから、パンの種類ごとに担当者を決め、それぞれに責任を持って作ってもらう。個性を生かせる職場、地域に親しまれる店を目指す。
毎週火、水曜日には同校生徒が授業の一環として1年間働く場にもなっている。店側は技術を指導し、学校は生徒の支援に当たる。生徒は新しいことを覚えるのに必死だ。
次の日の目標を書く宿題もある。担当教諭は作業手順書をイラストや写真で視覚化するなど工夫を凝らす。会話が苦痛な子も自信がつくと「作業ができました」「お釣りをください」と積極的に会話ができるようになった。
他の職業学習の生徒も学校紹介の展示物を掲示したり、商品ラベルを貼付するなどで店にかかわっている。「ここからステップアップして、それぞれの個性を発揮し、社会の役にたつ人になって欲しい」と事業所責任者の高木賢さんは語る。
(2016年1月16日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)

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