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里親支援機関キーアセット~愛情深い伴走者育成~

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里親は、子どもがほしい親のためではなく、家庭を必要とする子どものための制度だ。子どもには自分だけを見てくれる大人が必要で、家庭での体験が社会に出た時の強みになる。だが、日本ではこの里親制度はほとんど知られていなく、受け入れも少ない。
「この状況を何とかして改善したい」という思いで、里親支援の専門機関として2010年、NPO法人キーアセットが大阪に立ち上げられ、14年には川崎オフィスが開設された。
「家族と暮らすことができない子どもは日本にどれくらいいるでしょう」と、里親説明会を毎月市内各所で実施している(=写真)。答えは4万6千人。こうした子どもの多くに親がおり、およそ3分の1は虐待や養育放棄を受け、乳児院や児童養護施設、または里親家庭で暮らしているという現状を知ってもらうことから始まる。
川崎市から里親支援事業を受託し、独自に開発した参加型トレーニングプログラムで里親登録まで支援する。里親になるには面接だけでも3回実施するなど、対話を重視し時間をかけて、参加者が深い愛情と正しい理解をもった里親になってもらえるよう努めている。
マネージャーの榑沼(くれぬま)あづささんは「里親が地域に根付くよう里親の伴走者を目指したい」と語る。
(2016年2月13日 神奈川新聞掲載 市民記者 高橋喜宣)

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