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NPO法人えがお~外出は社会との接点~
宮前区馬絹にある「NPO法人えがお」は今年で創業2年目。従業員5人、車いすごと乗車可能な福祉車両を含む2台で「外出同行支援サービス」を提供している。
同サービスは、外出に不安がある人は介護や障がい認定を受けていない人でも利用でき、通院・通学・買い物・旅行など利用目的はさまざま。現在、約90人が利用している。
代表の林洋さんは、桜島が見える鹿児島市出身。川崎市内の大手電機メーカーに26年間勤務。がんで闘病中だった叔父が介護士との会話で元気になる姿を見て、自分も「人を勇気づけられる存在になりたい」と介護職に転身を決める。
その後、川崎区内のデイサービス施設長を経験。「外出困難な方は、社会との接触が極端に少なくなる」と痛感する。外出することで社会に参加し元気になってもらいたいと、NPO法人を設立した。
宮前区在住の斉藤英子さん(=写真右)は、週に1回、買物で外出同行支援サービスを利用する。「外出は気分転換になり、楽しみ。スタッフの方は家族のようです」と話す。
「お客さまの予約が重なり、対応できない時が一番つらいことです。忙しいことは苦になりません」と代表の林さん。「将来は地域ごとに誰もが気軽に集まれるコミュニティセンターをつくることが目標」と語る。
(2016年2月27日 神奈川新聞掲載 市民記者 加藤紀広)