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教文青年教室~「卒業後」の居場所を

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1966年から開催されている「教文青年教室」は、知的障がいのある人たちのための仲間づくり・社会参加を図る場として、ボランティアがメンバーをサポートしながら一緒に活動している。
きっかけは65年ごろ。当時の特殊学級(現特別支援学級)担任たちの自宅に、日曜日ごとにかかってくる卒業生たちからの電話だった。「遊びに行ってもいいか?」。彼らは就職したものの、休日に行く場がなく、暇を持て余していた。そこで荒川佳紀さん(76)は5、6人の教員仲間と中学校の体育館を借り、日曜日に集まれる居場所をつくった。職場の悩みも気兼ねなく話せ、元担任や仲間たちが交流できる安心の場となった。
本年度は、29人のメンバーが集う。主に川崎市教育文化会館を会場に年10回開催。6月は料理教室(=写真)だった。ボランティアが一緒にメニューを決め、近くのスーパーへ買い出しに行く。身支度をして調理開始。「洗っていい」「いいよ」と、にぎやかな声が響く。
「以前、できなかったことができるようになっている。少しずつだが成長していく姿を見るのが楽しみ」と荒川さん。教育文化会館の職員は「メンバーのペースに合わせて活動するボランティア19人のサポート力が大きい」とたたえる。ボランティアを希望される方は教育文化会館、各市民館まで。
(2016年7月2日 神奈川新聞掲載 市民記者・安達朝子)

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