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被爆体験語り部 森政忠雄さん~孫の一言で口を開く

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8月14日に麻生市民交流館やまゆりで開かれる「伝えたい!子どもたちに。戦争と原爆の悲惨さ、平和と命の大切さ」(認定NPO法人あさお市民活動サポートセンター主催、川崎市後援)。語り部を務める森政忠雄さん(麻生区)(=写真)は「戦争があるが故に、市民が悲惨な目に遭う。次世代を担う子どもたちは、人を憎まず戦争を憎み、戦争をなくすにはどうすればいいか」を考えてほしいという。
被爆体験を語れる人の高齢化が進む中、今年82歳になる森政さんは、11歳の夏に広島で被爆。目撃した情景があまりにも凄惨(せいさん)だったために、その記憶を呼び覚まし、人に語れるようになるのに59年もの時間を必要とした。
語り部になるきっかけは、孫娘の「広島のことを友達に教えたい。原爆の話を詳しく教えて」という一言だった。
自分の体験を語り継ぐことは、生かされている自分の天命であり、苦しさやつらさを理由に黙っていることは許されないと考えた。当日はそのつらい記憶が語られる。
なお、同館サロンでは原爆写真展・平和への願いを込めて折り鶴づくりなども開かれる。親子で「平和の大切さ」を知る機会になってほしいと主催者は語る。
(2016年7月30日 神奈川新聞掲載 市民記者・植木昌昭)

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