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麻生区歴史観光ガイドの会~地域の歴史を歩く
「麻生区に川崎市の最高地点や水力発電所があるなど、地元を知っているようで、結構知らないところが多い」。これがガイドツアー参加者の多くの声だと、「麻生区歴史観光ガイドの会」(=写真)代表の飯塚洋三さん(72)は語る。
会は麻生市民館の自主学級で、地域史を3年間学んだ人の中から賛同者を募り、2007年11月に産声を上げた。現在、麻生区観光協会の一部門として、7人のメンバーで活動している。
年7回、観光コースを組んでセレサモスや王禅寺、浄慶寺など、麻生区の名所旧跡をガイドしている。歩きながら地元の歴史を学べると、毎回定員(30人)を超える応募があり、抽選になるほどの人気となっている。
ガイドになる人は歴史好きが多く、先祖代々地元に住んでいる人から、「ここは以前谷戸だった」などの地形の話や義経伝説など、昔話を聞きながら研さんを積んでいる。地域の高齢化が進む中、こういった話を聞ける貴重なチャンスを生かし、記録にとどめる活動も、これからの重要な役割と位置付けている。
団体の悩みは、麻生区内だけではコースが限定されてしまうことで、これからは北部周辺地域なども視野に入れ、麻生区歴史観光ガイドの会ならではの観光コースを模索している。
(2016年8月13日 神奈川新聞掲載 市民記者・植木昌昭)