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Women’s body labo~産後女性の体をケア

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「出産後、女性の体はかなりのダメージを受けるが、産前産後の女性の体をケアする場所が医療でも民間サービスでも少ない」と訴えるのは「Women’s body labo(ウイメンズ・ボディー・ラボ)」代表の山崎愛実さん(37)。スタッフ7名は全員子育て真っ最中のママさん理学療法士だ。
この問題解決に向け、2014年から、医学に基づいた骨盤底筋群をケアする運動の普及に力を入れ、市内全区で啓発活動を行っている。あおむけに寝転び、息をやさしく吐きながら膣(ちつ)を締める。膣と子宮を引き上げたら、力を抜いてリラックス。これを繰り返す。スタッフはこの筋肉とつながる腹横筋を触ってチェックする(=写真)。
産後、生命に危険は及ぼさないものの、尿漏れや腰痛など生活の質を下げる障害が現れたり、その影響は高齢期以降でも残ってしまったりすることがある。大きな原因は骨盤底筋群の機能低下だ。
この筋肉は骨盤の底にある筋肉の集まりで、子宮、ぼうこう、直腸などの内臓を支える働きがあり、機能が弱まると全身へ影響を及ぼす源にもなる。フランスは骨盤底のケアを社会保険で全額負担する制度を整えたが、日本は保険診療では受けられない。
「思っていたより簡単な運動なので続けていきたい」と参加者。「気軽に相談ができ、楽しく健康になる場をつくりたい」と山崎代表は語る。
(2016年9月17日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)

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