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専修大学落語研究会~高齢者和ませ元気に
中原区井田地区の高齢者施設などで開催される「落語カフェ」で一役買っているのが「専修大学落語研究会」。2014年6月から同カフェの高座に上がり、口演を続けている。
「落語カフェ」は、高齢者らが住み慣れた地域で元気に暮らし続けられるよう「いだ地域包括支援センター」が開催。同高齢者施設では毎月、近くの神社境内の会館では奇数月に設けられている。大学生の落語とひきたてコーヒーが楽しめるカフェは、顔見知りや初対面など多くの地域住民が集う。企画・運営する同センター長の横山正太さんは「なによりも学生さんの参加があってこそ」と話す。
同落研の真打から新入生の部員のうち、毎回3人ずつが交代で担当。明るく楽しい演目をえりすぐるよう心がける。カセットテープの出ばやしとともに高座に上がり、日ごろの鍛錬の成果を披露。本題の前に話す“まくら”から、現代の若者の日常の様子がよく伝わる。
客席から「あら~」「そう~」と声がかかり、さらに場が和む。子育て・孫育てのような気持ちで、「噺(はなし)家」としての成長を見守る常連さんもいる。普段あまり接点がない高齢者と若者が、落語を通じて世代の違いを実感し認め合う。
同落研代表の松川昂史(たかし)さん(=写真)は「学業との両立は大変ですが、高齢の方々と関わりの持てるこの活動を長く続けていきたい」と語る。
(2016年10月1日 神奈川新聞掲載 市民記者・菅原登志子)