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雅会~歌と踊りで皆笑顔に
川崎市高津区在住の岩間時夫さん(76)(=写真左から4人目)が代表を務める「雅(みやび)会」は、主に高齢者施設を訪問し、歌や舞踊、三味線などを実演しているボランティアグループだ。
昭和の時代から、地域のお祭りで歌や踊りを披露していた。高齢者施設の訪問を始めたのは2010年ごろ。「施設に入居された方々に、生きる喜びや楽しみを感じてもらいたい」との思いからだ。
毎月第3土曜日は、宮前区野川の「ツクイ・サンシャイン川崎宮前」を訪問している。8月20日は、華やかな衣装に身を包んだ出演者7人が「相馬盆唄」「武田節」「関東一本締め」など、13曲を披露。1時間にわたり参加者約50人を楽しませた。
同施設でイベント企画を担当している高橋保夫さん(70)は「雅会の出演日は参加率が高い。入居者の年齢層に合わせて選曲してくださるので、なじみやすい」と話す。
20歳の時から日本舞踊の花柳流で稽古をしてきた岩間さんは、膝の痛みが悩みだが、踊っていると忘れられるという。「ボランティアは義務ではないから自分も楽しまないとね」と幸せそうな笑顔で言う。見てくれる人が喜ぶ姿が、活動継続の励みとなっている。
(2016年10月8日 神奈川新聞掲載 市民記者・渋澤和世)