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声楽家 市川洋子さん~歌と地域に生きる

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中原区を中心に、30年以上にわたり地域に根ざした音楽活動を続けている声楽家の市川洋子(ひろこ)さん(=写真)。
音楽との出会いは小学1年のときだった。歌は大好き。でもピアノの上達には時間がかかった。なんとか褒められたいとあきらめずに頑張った。
中学高校ではコーラス部に所属し、音大に進学。30歳を過ぎた頃、区内の看護学校で歌を教え始めた。これが病院内コンサートや区役所コンサート出演へのきっかけとなった。また、20年間にわたって母校のOGコーラス部を指導している。
専門はクラシックだが、地元FM放送の出演がきっかけで、唱歌や童謡について独学で勉強した。それは、高齢者や障がい者施設への訪問時、「故郷」など、懐かしい親しみのある曲の披露につながっている。夢のある音楽の世界を味わってほしいと、フォーマルなロングドレスで歌えば客席の参加者の瞳が輝く。
市民が歌えて交流のできる音楽喫茶活動は、10年目を向かえた。今年4月からは「HIROミュージックサークル」を立ち上げ、地元喫茶店の協力の下、途切れなく続いている。「音楽に導いてくれた両親や、支えてくれたコーラス仲間が私の全て」と感謝を忘れない市川さん。今でも好きな言葉は「継続は力なり」である。
(2016年10月15日 神奈川新聞掲載 市民記者・町田香子)

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