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チーム ピース チャレンジヤー~インドの子らに支援

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「世界中の子どもたちの多くが飢えや紛争に巻き込まれている。そんな状況を放っておけない」
50歳を超えた女性3人が商社を辞めて「チーム ピース チャレンジャー」を設立し、10年目を迎えた。現在会員50人。途上国の伝統的な手作り品やオリジナル製品を販売し、支援を継続している。
設立後、まずタイ、インド、バングラディシュを視察した。日本の学生が1千万円を集め、インド北東部スジャータ村に学校を建設したことを聞き訪問した。ここはアウトカーストの住む最貧困地区。学校に通わせるよう親を説得して無償で教育を提供しているが、約7割は貧困のためか欠食児童だ。そこで2008年から給食支援を開始した(=写真)。
「毎週2回と試験の日にしか出せないことが心苦しい」と蔵田えり理事(65)。だが給食が始まると、母親もわが子たちを学校に送り出すようになった。生徒は500人に達し、出席率も100%近くになった。また、村の女性の自立のため、12年に職業訓練所を開設し、日本から講師を派遣して洋裁と編み物の技術指導を行っている。洋裁技術を身に付けたことで、結婚の際の高額な持参金が軽減されている。
「教育を受けることで、子どもも女性も、夢が持てるようになった。私たちがここで学んだことを日本の子どもにも伝えたい」と蔵田さんは語る。
(2016年12月3日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)

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