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NPO法人日本おもちゃ病院~よみがえるおもちゃ

預かったおもちゃを修理するドクターたちの写真
定年退職したシニアのグループ「健康生きがいづくり教室」の中で、孫世代に何かできるボランティアはないかというメンバーの思いを代表の丸岡慎さんがとりまとめ、5年前に「おもちゃ病院」が生まれた。2012年には、活動の幅を広げるために独立した。
毎月、高津市民館でおもちゃドクター養成講座を開いている。受講者である見習いドクターたちは入門編から実習編とレベルアップをしていった。
イベントに出向くおもちゃドクターは、まず「どこが動かないの?」と子どもに聞き、診断書を書く。分解するたびに写真を撮り、クギや針1本にまで注意を払う。その場では困難な修理は、「入院」手続きを取り、「退院」日を連絡する。約20人のドクターは、新人・ベテランの区別なく意見を出し合い、新しい命を吹き込んでいく。直ったときは思わず歓声が上がる。皆、「マイ工具」を持ち、修理したあとはピカピカに磨いて返している。
丸岡さんは語る。「皆、直せないおもちゃはないという自信にあふれています。その子にとって唯一のものということを忘れないように作業しています。子どもたちに、ものの大切さを伝えたいです」
連絡先は代表・丸岡さんkenko-info@chouju.jpまたは090(3244)2817。
(2013年3月16日 神奈川新聞掲載 市民記者・町田香子)

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