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まなの樹~子の成長分かち合う

社会性を身につけるグループでの社会訓練の様子
2002年、まなの樹(宮前区小台)は勉強や集団行動が苦手な子どもを応援する学習塾として生まれた。一昨年、NPO法人になり、勉強会など活動の幅を広げている。
LD(学習障がい)など軽度発達障がいの子は周囲の環境と理解次第で優れた特性を発揮することもできる。こうした子に斎藤敬子理事長(50)は学習塾で出会い、もっと向き合おうとLD支援教室に勤め、やがて理想の教育を求め自ら塾を開いた。
理想の教育には、子どもの気持ちをくみ取り自信をつけてもらうため、その子に合った手作り教材で1対1学習が欠かせない。子どもの様子を細かくカルテに記録し、指導者同士の共通理解にしている。また、保護者にもこまめに様子を伝え、変化や成長を分かち合う姿勢を大切にしている。結果、「子育てが楽しいと初めて思えた」「算数が得意だと人前で話した」と親たちからの声が寄せられる。
もう一つの柱はグループでの社会訓練=写真=。作業やゲームを通じ楽しく社交性を身につけていく。「母親に『うるせー』としか言わなかったような子が親に話し掛けるようになった」という。
渡辺美保副理事長は「卒業生も含め、まなの樹を子どもたちの居場所や心のよりどころにしていきたい」と一緒に夢を広げている。
(2013年3月23日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)

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