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おはなしおはなしパーク~素敵な出会いの場に
JR南武線津田山駅そばの子ども夢パークでは毎月、乳幼児の部屋「ゆるり」でボランティア3人による絵本の読み聞かせ会が開かれている。2004年から続く活動は、子どもと保護者が一緒に楽しめることや、季節や行事などを織り込む演出があり好評だ。
当初から活動している荒木マキ子さん(高津区)=写真=は本好きの母親に育てられ、本 屋が届ける子ども用の月刊誌が楽しみだったという。カルチャーセンターの朗読講座を受講して「声を出して読むのもいいなあ」と思ったことが、読み聞かせを行うきっかけとなった。
ドキドキしながら始めたという荒木さんの「おはなしおはなしパーク」。今では本読みを二つ、素話(すばなし)を一つ、合間に手遊びを織り込んで聞き手の関心を引きつけている。地元・上作延の民話「しばられ松」もよく取り上げる作品だ。「面白い場面になると、子どもたちは身を乗りだしてきますよ」
わくわくプラザや高齢者施設からも声がかかるという。本を選び、覚えるまで何度も読み返す。準備にひと月ほどかけており、「約束の日まで体調を崩せません」。
現在、活動の場は夢パークや小学校の朝の朗読会など6カ所。「探しものが見つかったような気持ちです。長く続けたい。ボランティアで始めましたが、素敵な出会いをいただいています」
(2013年4月6日神奈川新聞掲載 市民記者・小島博記)