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海風の森をMAZUつくる会~100年先 夢見て活動

森の材料を使ったクラフト教室の様子
「海風の森をMAZUつくる会」は2003年、市民健康の森を管理運営する団体として生まれ、100年先を夢見て川崎区初の森づくりに挑戦している。
選んだ場所は浮島公園。コンビナート地帯の荒れた埋め立て地だった。「こんな所に森はできない」と言われたが、「まず」は「海風の森」の看板作りからスタートし、がれき撤去から土作りを始めた。田島ライオンズクラブから寄贈された河津桜など、これまで120種6千本を植え、月3回の定期活動の成果が見えてきた。拾ってきたクヌギの種が成長し実がなり、落ちて2世が育つ森の循環が始まる。ビオトープを作り、トンボ等の昆虫が生息、野鳥も飛来する。
宮脇昭・横浜国大名誉教授が指導する森づくりは優れたものだ。ポット苗を混植・密植し、競争・共生させることで、驚くほど成長が早まる。この方式で、川崎中央ロータリークラブから寄贈を受けた千本の苗を300人が植え、市の10万本植樹計画の一環で5千本も植えた。
次に成長を続ける森を体感してもらおうと「森の楽園」を開催してきた。3月3日、97人が観察会と森の材料を使ったクラフトを楽しんだ=写真=。企画した会員は「川崎区にも心地よい緑の空間があることを知ってもらい、多くの人にこの森を利用してほしい」と話す。
(2013年4月20日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)

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