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川崎地名研究会~由緒ある地名を伝承

地名調査などのフィールドワークの様子
川崎市に1981(昭和56)年、地名の研究と保存を目的に日本地名研究所(谷川健一所長)が設立され、市の委託事業として地名調査が行われることになった。延べ100人を超すボランティアが10年近く調査を重ね、91年に「川崎の町名」を発刊した。
この間に有志らが同研究所を支援、協力していこうと川崎地名研究会を発足。膨大な地図・文献・資料による調査を開始した。さらに市内をくまなく歩いて調査と研究を続け、新編武蔵風土記稿を基本とした原稿作成を経て、2004年に川崎市制80周年記念「川崎地名辞典上・下」の発刊となった。
現在会員は60人、その半数以上を女性が占める。発足から30年余り、地名調査・保護・保存活動、啓蒙(けいもう)のための学習会などを途切れることなく続けている。=写真=。2011年には二ケ領用水竣工(しゅんこう)400年プロジェクトに参加。二ケ領用水川崎堀の七堰(せき)について、旧流路や取水口の実態調査を行い冊子にまとめた。
会報誌「たちばな」は研究発表の場にもなっている。同誌編集長の菊地恒雄さんは「無意識に使っている地名ですが、由緒ある町名などの継承のために、その由来や歴史を多くの人に伝えていきたい」と話す。会員募集中。
連絡は、川崎地名研究会 電話044(812)1106。
(2013年4月27日 神奈川新聞掲載 市民記者・菅原登志子)

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