文字サイズ 背景色

ホーム最新ニュース一覧 > 市民発 >育成市民大学~囲碁が地域を育てる

育成市民大学~囲碁が地域を育てる

老若男女交ざって囲碁を打っている様子
育成市民大学は、土曜日午前10時に「おはようございます」から始まる囲碁・将棋講座。川崎駅からバスで10分、14階建の市公社住宅「スターブル藤崎」1階集会室で毎週開かれている。集会室は藤崎町会が管理しており、老人会やダンス教室など多彩な地域コミュニティーの場になっている。
講座開設は2002年4月。学校が土曜も休みになり、子どもたちに日本の伝統文化「囲碁・将棋」を通じ礼儀、人を思いやる心を育てようと地域住民が講師となってスタート。
事務局長の石井実さん(78)は開設時からの講師の一人。活動は口コミで広がり、現在は近隣の小学校の囲碁クラブ、中学校の囲碁部計6校でも指導をしている。
講座の最年少は4歳の花之枝秀人(はなのえひでと)君。「父親の趣味の囲碁で家族4人がつながれたらと2歳の娘と私も始めました」と母親の彩香(あやか)さんは話す。
人と正面で向き合う姿勢も囲碁の大切なこと。会議用長机しかなかった集会室に、講師たちが囲碁クラブ指導で通う東大島小学校から机の提供を受けた。
「孫と囲碁を打つのが夢」という84歳の女性から4歳まで、日本棋院の級認定証を受け各自目標を持って通う。「上を目指して歩こう。人生ある限り勉強だよ」と石井さんは言う。会員募集中。問い合わせは石井さん電話044(222)1524。
(2013年7月27日 神奈川新聞掲載 市民記者・清水まゆみ)

(C) 2022 公益財団法人かわさき市民活動センター 
市民活動推進事業