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長尾台コミュニティ交通導入推進協議会~バス運行実現目指す

コミュニティバスの出発式の様子
「長尾台コミュニティ交通導入推進協議会」は多摩区長尾台地区の住民主体でコミュニティバス運行の実現を目指している。
同地区は丘陵地で、駅から遠く交通空白地域。約550世帯の住民の高齢化が進み、身近な交通手段が求められ、2008年長尾台住宅自治会を母体に協議会を設立した。
アンケートから始め、運行計画を練りながら市や運行事業者と協議を重ねてきた。一昨年の運行実験に続き、7月1日から試行運行を3ヶ月間行っている。住民四十数人が集い、「あじさい号」(愛称)の出発式を行った=写真=。
成功の鍵は事業の黒字化。その見通しが立てば、市から車両購入などの初期投資の支援を受けられ、運行が現実となる。
コミュニティバスではあまり前例のない通勤通学のため早朝深夜運転を実現。できることは何でもやろうと呼び掛け、あじさい寺は駐車場の提供、商店街は乗客向け割引サービス、長尾小学校児童は絵の車内展示、主婦たちは乗客のアンケートを担った。住民に説明会を実施、お知らせを24回全戸配布。利用状況のグラフを車内に掲示し利用を促す。乗客も話の輪を広げる。
代表の児井正臣(こい まさおみ)さん(68)は「ことしで決着をつけるが、バスをきっかけに人の輪がインフラとして根付いてきた」と話す。
(2013年8月10日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)

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