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麦人の会~郷土を学ぶ場づくり

手すきはがきに思い思いに麦わらを貼っていく子供達の様子
大麦のわらは太くて柔らかい。切って開くと幅1~1.5センチほどになり、金箔(きんぱく)のような独特の輝きがある。麦わら細工発祥の地とされる東京・大田区では大森細工と言われ、東海道の土産物として川崎宿でも売られた。
麦人(むぎんど)の会は、この麦わら細工の魅力を通して、東海道川崎宿の歴史と文化を伝える活動を続けている。50~60代の二十数人の会員らは、伝統ある大森細工の技法を3年余りかけて習得。さらに誰もが楽しく体験できるように工夫を重ね、現代風にアレンジして「川崎宿麦わら細工」と命名した。
川崎区役所企画課との協働事業「夏休み親子教室」=写真=では、歴史を学んだ後、手すきはがきに思い思いに麦わらを貼っていき、貼り細工の作品を完成させた。材料となる六条大麦の栽培は麻生区の「はぐるま工房」、麦わらの選別やアイロンがけなどの加工は川崎区の「むぎの穂」、手すきはがきの製作は同区の「ゆずりは園」など市内の障害福祉サービス事業所とも連係している。
池田ハルミ代表は「麦わら細工を楽しみながら、郷土を学ぶ場づくりをつくりたい」と出張講座も行う。10月19・20日に開催の「連連連・つなごうかわさき」では同会の無料体験コーナーも予定。問合せは電話 044(333)0087 =ファックス兼用。
(2013年9月28日 神奈川新聞掲載 市民記者・菅原登志子)

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