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少年少女サッカー指導者 加藤渉さん~子どもとともに35年

指導員の男性を中心に集まる少年たちの写真
「南百合丘小6年の時、近所にあった企業の社員寮に住むサッカー部の人たちが、公園でサッカーをして遊んでくれた」。それがサッカーとの出会いと加藤渉さん(51)は言う。
現在、加藤さんは約90人が所属する南百合丘サッカークラブ(少年)と南百合丘リリーズ(少女)で、指導者の一人として5年生を担当。「今年のテーマは『見る』。相手、ボール、ゴール、自分の立ち位置、すべてを見て、感じる力を育てたい」と、11月の公式戦では、ボールを追い掛けることだけに集中しがちな子どもたちに「真ん中、混んでるよ。横を見てごらん」とコートサイドから声をかける。
サッカーの指導は、16歳の時から35年。子どもの頃遊んでもらった楽しいサッカーが忘れられず、最初はコーチの手伝いから始めた。今では教え子の中からコーチが生まれ、同じクラブで肩を並べる。
サッカーの他でも加藤さんは子どもたちと向き合う。自分の子ども通う小学校で、会社のフレックスタイム制を活(い)かし、朝、絵本の読み聞かせを行った。絵本にひかれ聞きいる時1年生から6年生まで同じ目をする瞬間がたまらなく好きだったという。
町から年々広場が減る現実を嘆きながら「みんなで力を合わせて戦うサッカーを通じて、これからも子どもたちと楽しく関わっていきたい」と加藤さんは話す。
(2013年12月7日神奈川新聞掲載 市民記者・清水まゆみ)

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