ホーム>最新ニュース一覧 > 市民発 >多文化読み聞かせ隊~世界の文化 絵本から
多文化読み聞かせ隊~世界の文化 絵本から
世界各国の言葉で書かれ、その国の文化が分かる絵本を通じて、子どもたちの心が豊かに育つことを願い活動しているグループがある。「多文化読み聞かせ隊」は、2010年度に行われた高津市民館の市民自主学級の受講者たちで結成された。
現在メンバーは10人。保育士、翻訳家や元養護学校教師など職種もさまざま、台湾や中国、ペルーの人たちもいて国際的だ。
会のリーダー三沢範子さんには、海外で3人の子育てをした経験がある。海外には、身近に違う言語や文化を持つ外国人がいることを自然に受け入れてくれる社会があった。また、その国の文化を映しだす絵本には、お互いの違いを認め合える心を育てる力があると感じた。
会の活動は、多言語絵本の読み聞かせのほか、小学校での国際理解教育授業にも出向く。
有名な童話を、中国語やスペイン語で読んだ後に日本語で読み直す。最初は聞いたことのない言語にびっくりしていた子どもたちから、「あー、それ、知ってるー!」と歓声が上がる。また、読み聞かせの前後にテーブル人形劇=写真=や簡単な親子ストレッチを組み入れることで、ママさん同士の会話も弾む。
三沢さんは「今後は、障害のある子どもたちにも参加してもらうなど、さらに多くの子どもたちとの交流を広げたい」と語る
(2014年3月1日 神奈川新聞掲載 市民記者・町田香子)