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百合丘小学校山百合植栽協力会~慈しむ心を育みたい

子どもたちと共にやまゆりの植栽を行う様子
川崎市北部にある百合丘。地名の由来にヤマユリが群生していたからという説があるが、宅地開発によって花は激減、ヤマユリは絶滅を危惧されている。
1964年創立の百合丘小学校の校章は、ユリの花がモチーフ。校歌にも「百合」が登場するものの、学校の敷地内にヤマユリの姿はなかった。学校創立40周年の記念事業として、新万福寺町内会が学校の敷地にヤマユリを咲かせようと提案した。提案は承認され、2005年から学校や地域の協力を得て植栽事業が始まった。
子どもたちから「ユリのおじさん」と呼ばれている竹市八郎さんと平島正一さんは、当時の町内会長と副会長。地元の先輩に教えを請い、各種文献を調べ、試行錯誤を重ねて花を育ててきた。町内会から植栽事業を引き継ぎ「百合丘小学校山百合植栽協力会」として活動を続けている=写真=。
校庭の斜面をならし、球根を植えるために30センチもの穴を掘る重労働を担うのは、先生と地元住民とサポーターズのお父さんたち。昨年11月には2年生全員と園芸委員が会員の指導を受け、200個の球根を植えた。
花を育てることで、子どもたちは慈しむ心を育み、郷土愛を学び、地域との繋がりを認識する。「子どもの笑顔と先生の熱意が支え」という竹市さん。ヤマユリ植栽事業に協力してくれる方は、竹市さん 電話044-966-2942まで。
(2014年3月29日 神奈川新聞掲載 市民記者・佐々木直子)

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