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松本倶楽部~料理で地域デビュー

ハンバーグを調理する男性たちの様子
「松本倶楽部(くらぶ)」は、2013年度の宮前市民館シニア社会参加支援事業「男子、料理倶楽部、なう」の参加メンバーが中心となり、今年3月に発足した。50歳以上の男性を対象に地域デビューのきっかけづくりを目的とした料理クラブ。メンバーは11人。多くは「企業戦士で数十年働きリタイア。料理は女房任せで」という。
このクラブは自分たちで食べたい料理を決め、買い物から始まる。月1回、宮前市民館調理室が活動の場だ。
顧問は、地域で食を通じたボランティア活動に励む松本俊一さん(71)=写真手前左=。都内の老舗洋食店でフランス料理を習得後、宮前区で惣菜・弁当店を15年営業。63歳でリタイアした地域デビューの先輩。クラブ名は名字にちなむ。
松本さんは「料理は身体で覚えて」と、だしのかつお節を「指先と目で」とつまんで見せ、何グラムという分量では教えない。ハンバーグは「真ん中をくぼませて」と押して見せる。調理は班ごとに器具を選び「鍋、小さかった」と合わせたり、食器も自由に選び盛り付けを工夫。「コーヒーを付けてランチ千円でどう」などと笑いに包まれるうちに、お皿は空っぽに。
片付けが終わると「次回は何食べたい」と話し合う。献立と買い物係が決まると、「じゃあ、また来月」と笑顔で帰っていく。
(2014年4月12日 神奈川新聞掲載 市民記者・清水まゆみ)

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