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かたつむり自然観察の会~子から孫へ活動伝え

自然観察会の様子
「手を引きベビーカーに乗せた子が、もう社会人や大学生です」。そう話す中野由美子さんは、「かたつむり自然観察の会」の立ち上げからのメンバーだ。
絵本の読み聞かせサークルの母親たちが子どもたちと一緒に、絵本の中に描かれている自然と触れ合いたいと考えた。そこで家の近所の児童公園の草花を観察することから始めた。
そして、横浜自然観察の森、大和泉の森、生田緑地、多摩川、鎌倉、葉山や江の島での磯遊び―。成長する子どもたちとともに、観察に訪れる自然はだんだんと広がっていく。時にはホタルを待ちながら、迫りくる暗闇をドキドキしながら楽しんだ。
時は過ぎ、ゆっくりと前に進み、後ろに下がることができないカタツムリのように、発足当時の子どもたちは大人になった。今ではすっかり親たちが中心の活動になったが、会でのさまざまな体験を通じて、本当の自然に触れ合いながら育った彼らが、次の子の手をつなぎ、大好きな自然を伝えるときが来る。
「孫がくればいいな」。そのときまで少しずつでも活動を続けていこうと、最近では目黒自然教育園や林試(りんし)の森公園も訪れ、スキルアップを欠かさない。
「誰でも気軽に参加できないとね」。親子連れだけではなく、シニアも若者も受け付け中だ。
(2014年6月7日 神奈川新聞掲載 市民記者・佐川麻理子)

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