ホーム>最新ニュース一覧 > 市民発 >ファースト・ステップ~貧困解消へ食品配達
ファースト・ステップ~貧困解消へ食品配達
「DVや虐待の被害から逃れても貧困で苦しむことが多い。このような貧困を抱える家庭に食品を届けたい」。そんな思いから「一般社団法人ファースト・ステップ」の高橋実生代表は2013年1月、「フードバンクかわさき」の運営を開始した。
フードバンクは、食品関連企業や農家、一般家庭などから提供を受けた食品を、福祉施設や生活困窮者の家庭、支援団体などに無償で届ける。その活動は、まだ食べられるのに処分される食品ロスを削減することにもつながる。
毎週金曜日、メンバー7名が食品の受け取りから運搬、配布まで、すべての作業を行う。施設、団体に限らず、国籍、年齢、性別も問わず、DVや虐待の被害者家庭、生活困窮者、ひとり親家庭、子育て家族らに届ける。
家族構成、生活環境、健康状態、好みなどを考慮しながら、個別に手渡しをする。受け取りに来なかったときは安否確認をして、その事情により配送するなど臨機応変にきめ細かな対応を心掛けている。
高橋代表は「食品を届けることを通じて、困ったときにすぐに相談できるネットワークをつくっていきたい」と話す。ボランティア募集中だ。
問い合わせは 電話070-6643-1953、FAX020-4663-4735、メールfoodbank_kawasaki@family-v.jp
(2014年6月14日 神奈川新聞掲載 市民記者・菅原登志子)