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むじなが寺子屋~大学生が学習手助け

子供達の勉強を手伝う大学生たちの様子
「生まれ育った地域に恩返しをしたい」。大学生が小・中学生の学習を手伝う寺子屋を始めた。「すぐ質問できるからいい」という子どもの声や、「回数を増やして」という保護者の要望も。寺子屋の出入りは自由で無料。5月には、かわさき市民公益活動助成金の対象事業にも選ばれた。
麻生区の新ゆりグリーンタウンに住む岡部遼太さん(19)と清水俊紀さん(19)が、友達15人に声をかけ2013年6月、初の「むじなが寺子屋」を開いた。
どうなるか不安の第一歩だったが、20人ほどの子どもが集まり、岡部さんらは「心から楽しいと思えた」と話す。これを機に地域の納涼祭の屋台に参加を要請されるなど、人とのつながりは広がった。寺子屋の名は近所ではなじみの「むじなが池」からもらった。
「家事をしながら5年生のわが子に教えることは簡単ではなく、感情的になったりする」という保護者の声にも応える近所の“お兄さん”“お姉さん”。寺子屋で午後1時から5時まで頑張る子どももいる。家では続かないことでもここでは頑張れるという。
「分かりやすい」(5年男児)、「笑ってくれるからうれしい」(3年女児)、「4回全部きている」(5年女児)。「分かる」「うれしい」をもっと広げようと、ことしは小・中学校の交流棟での開催も計画している。
(2014年6月21日 神奈川新聞掲載 市民記者・小島博記)

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