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宮内郷土史フォーラム~研究通じ地元活性化

勉強会の様子
中原区宮内にある春日の森に、市内でも古い神社の一つ、春日神社が常楽寺とともにいにしえの歴史をいまに伝えている。資料収集や調査、取材を経て2007年に「春日神社誌」が刊行された。その編集に携わった有志4人が、同神社ゆかりの地名とされる宮内についてさらに学びたいと「宮内郷土史フォーラム」を立ち上げた。
小島康宏さんを代表とする8人のメンバーが、08年8月から始めた勉強会は回を重ねて40回。郷土を深く理解することで、地域の文化財や自然保護の意識を持ち、町の環境価値の向上と活性化につなげていくことを目指す。
伝承、伝統、文化、古老からの聞き取り調査記録など多くの資料から得た知識を生かして、地域の小学校の学びの場に参加。副教材作りの参考資料を提供するなど、未来を担う子供らの育成にも努める。
学んできた郷土の歴史を日本史に重ねてみると、かつて宮内が地域の中心地だったことが推測される。このような史実を次世代へ伝えていくため、13年3月に「宮内は古墳と森のある町―長く豊かな歴史が更なる発展を支えるー」として小冊子にまとめた。
この地に生まれ育った事務局の野口英雄さんは「まずは地元の人たちにもっと関心を持ってもらえれば…」と期待する。
(2014年8月2日 神奈川新聞掲載 市民記者・菅原登志子)

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