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聴覚障害児の教育と未来を考える会~自己肯定感を育んで

イベントの様子
「聴覚障害児の教育と未来を考える会」は、「『つながろう!川崎のきこえない・きこえにくい子ども達のために』―教育と未来を考えるー」というイベントを開催するために発足した保護者を中心とした団体。
聴覚障がい児の多くは川崎市立聾(ろう)学校に在籍する生徒のほか、地元の難聴学級や普通学級に在籍して通級指導教室に通っている。会の発起人の鈴木淳子さんら10人は、「障がいのある子どもたちが孤立せず、自己肯定感を築いてほしい」「同じ障がい児の『仲間』も必要」と考えていた。「みんなの声を集めたい」と2011年、聾学校や教育委員会の賛同を得て第1回の集いを開催した。
200人以上が集まり、乳幼児期、学齢期、就職あるいは教育環境や日々成長する我が子との触れ合い方まで、ときどきの不安、悩みが数多く語られた。
成人し活躍する聴覚障がい者が、学齢期に障がいの自己認識を深めて対人関係をつくる力を育てた経験談や、保護者にこそ支援が必要だとの助言があり、聾学校での集団形成や専門性への期待も発せられた。集いは10月に4回目を開く。
鈴木さんらは「個人個人の課題が聴覚障がい児全体の課題と認識され、解決へ一歩進んだ。どこまでも真剣に向き合い、取り組んでいきたい」と話している。
(2014年8月23日 神奈川新聞掲載 市民記者・小島博記)

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