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小杉・丸子まちづくりの会~安心できる街目指し

高層ビル周辺で風速調査を行う様子
武蔵小杉駅周辺地域は、工場跡地などに高層マンションが林立し、新しい街として脚光を浴びている。高層マンションの建設は今も続き、日照、風害の問題、学校や保育園の不足など指摘される。駅北側の小杉・丸子地区は、住環境を保護するため第1種住居地域に指定されているが、容積率などを変更して開発が進められている。
こうした開発に疑問を持った地域住民が2012年、「小杉・丸子まちづくりの会」を設立した。「ただ反対意見を言うだけではなく、まずは自らも勉強しよう」。地域住民対象のアンケートでは「強風で自宅の窓ガラスや店舗のドアガラスが破損した」「歩行中に強風にあおられ転倒してけがをした」といった声が寄せられた。また、簡易風速計で高層ビル周辺の風速を計44回調査=写真=、風速20㍍の強風を計測したこともあったという。
180㍍のマンション2棟を建設する小杉2丁目計画に対して、反対意見書約3万9千通を市に提出。結果的に計画は採択されたものの、その後もシンポジウムを開催するなど、「住民の意見、要望を反映させてほしい」と活動する。
橋本稔事務局長は「地域の平穏な暮らしが続き、子や孫が安心できる街にしていきたい」と話している。
(2014年9月13日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)

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