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丸子の渡し復活協議会~次世代へ歴史つなぐ

渡し船に乗る会員らの様子
「丸子の渡し」は、現在の中原区上丸子八幡町と東京都大田区田園調布本町とを結ぶ多摩川の渡し。丸子橋架橋で1935年に廃止されるまで、両岸の人や物資が行き交う重要な役割を果たしていた。
「丸子の渡し復活協議会」は、この歴史文化を次世代に伝えようと2006年に設立。多摩川流域に関わる両区の市民活動団体を中心に、川崎市や中原区の観光協会と町内会、大田区の観光協会など約20団体で構成されている。
副会長の中山博夫さん(77)は、中原区の小・中学校や区民講座などで「丸子の渡し」の歴史を伝えている。模造紙をめくりながら解説できるようにした独自の教材を使う。「これでいつでもどこでも話をします。スクリーンに映す方法より相手と目を合わせて話せます」と言う。
11月9日には川崎市イメージアップ認定事業「丸子の渡し祭り」を開く。丸子橋下の両岸に船着き場を設け、 渡し船を体験できるほか、アユの塩焼きなどの飲食ブースも出る。祭りに参加した人からは「水面から見渡す多摩川は広い」「水が澄んで川底まで見えた」などの感想が寄せられた。
「両岸の人が行き交い、にぎわいを生みだせたら」と事務局長の鈴木眞智子さんは話している。
問い合わせは鈴木さん 電話・ファクス044-201-1493まで。

(2014年10月18日 神奈川新聞掲載 市民記者・清水まゆみ)

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