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堂前雅史さん~「足元の自然」を守る

堂前教授と草刈りに参加した学生6人の写真
「都市部の自然保護というのは、地域の人と顔を突き合わせ、どう折り合いをつけ守っていくかが大切」と言うのは、和光大学教授の堂前雅史さん(55)。
和光大学のある麻生区岡上は、多くは市街化調整区域と農業振興地域に指定され、市内では数少ない貴重な自然環境が残されている地区だ。堂前さんは岡上を「足元の自然」ととらえ2002年、学生と環境保全サークル「和光大学・かわ道楽」を結成し、その一員として活動に参加している。
08年には学内に「地域・流域共生センター」を設立し、「かわ道楽」と共に鶴見川流域の保全活動に関わる鶴見川流域ネットワーキングに参加、住民・行政との連携の拠点とした。翌年には、こうした学生の活動成果を学部教育に反映させるため約20科目に上る「地域・流域プログラム」を開発。ゲストティーチャーに岡上の元町内会長や伝統建築大工らを招いた。
学生たちは草刈りなどの活動だけでなく、地域の盆踊りや保育園の行事などにも参加する。麻生区文化協会夏休み親子教室などでは講師も務めた。
堂前さんは「地域のおじさん、おばさんは学生たちを一人前に扱ってくれる。その現場で学生は一市民としてのプライドを育みながら活動を続けている」と話していた。
(2014年12月27日 神奈川新聞掲載 市民記者・清水まゆみ)

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