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たま文化財ボランティアの会~地道に調べ 次代に継承

石造物の調査結果をまとめる会員らの様子
川崎市には国・県・市の指定や登録などを受けた文化財が150余り、他にも歴史や文化・伝統を伝える数多くの文化財がある。地域にある庚申(こうしん)塔、地蔵尊、道祖神、石碑などの石造物もそうだ。「たま文化財ボランティアの会」は今、多摩区内にあるこうした石造物の再調査を行っている=写真=。
16人の会員が3グループに分かれ、堰、三田、登戸の各地区を担当。古い資料をもとに、所在地・型式・銘文・計測・写真撮影・周辺地図など、データを更新していく。2千体はあるという石造物のどれもが、地域の歴史や文化を的確に知る手がかりとなる貴重なもの。「お寺にも調査に行くことがありますが、夢中になっていつの間にか墓石を見ていたこともありました」とメンバーの中尾敦彦さんは笑う。
一度失ったら元に戻らない。急激に都市化する今だからこそ、保護や記録をしていかなければと、次世代に伝えていくための地道な活動を続ける。佐藤昭代表は「文化財とは決して特別なものではなく、日々の暮らしと共にあるのです」と話す。会員募集中。
連絡先は同会広報担当中尾さん 電話044(987)1665。
(2011年2月26日 神奈川新聞掲載 市民記者・菅原登志子)

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