公益財団法人かわさき市民活動センター

一般のクリーニング店では扱わない「私物洗濯」は、主に下着類を個人単位で洗濯することをいう。病院、老人ホーム、介護施設などを専門に、この私物洗濯も行っているクリーニング会社7社が、NPO法人グッド・クリーンライフを設立。「病院を退院後や施設を退所後も、これまでと変わらずにいつまでも清潔な生活を続けてほしい」という思いを名前に込め、川崎市から認証を受けた最初のNPO法人となった。
高齢者、要介護者を介護する家族の負担を減らし、少しでも楽になってもらう。一人暮らしの高齢者らにはクリーニングの他に、安否確認や生活支援など細かい対応もする。洗濯物はバーコードで管理されるため他の利用者のものと混合する心配はなく、病気の発見につながることもあるという。しかし、下着類をクリーニングに出すという生活習慣はまだ一般的ではないのが現状だ。
代表の竹本登さんは「昔は地域住民の助け合いはごく普通のことだったのですが…」と複雑な心境を語る。そして超高齢化社会を迎えようとしている今、長年培ってきたプロの技術と知識を生かし、この活動を続けることに強い意義を感じている。
（2011年7月23日　神奈川新聞掲載　市民記者・菅原登志子）