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まちづくり・環境運動川崎市民連絡会~都市開発に住民の声

開発現場を巡るツアーの様子
開発が進み、市内でわずかに残された緑の崖地=写真=にマンション建設が計画された。高さ15メートルの制限地区。計画は地上4階・地下3階、高さは21メートルだが、川崎では、高い盛り土をしてその下を「地下室」とすればこれが認められる。隣接する住居に迫る、高さ12メートルの壁付き駐車場も、日影規制の対象にはならない。このような開発現場を巡るツアーが5月22日に開催され、参加者45人が、各地域の住民と共に市内8カ所を見学した。
主催の「まちづくり・環境運動川崎市民連絡会」は、緑豊かで住みよい住環境を守る団体。2002年、事務局長の小磯盟四郎さん(68)は、開発で困っている人のため駆け込み寺をつくろうと活動を始めた。口コミで相談者が増え、「裁判では勝てない」と言う弁護士からの紹介で訪ねる人・団体もいる。
そうした団体も加わって毎月定例会を開き、各地の団体が活動を発表。「地域住民主体の説明会を」「個別交渉をやめさせる」といった意見交換をしながら行動を共にしている。
7月27日、冒頭の建設計画変更と地下室マンション規制を求めた市議会への陳情が、まちづくり委員会で趣旨採択された。「このように都市開発に住民の声を上げ、地方から制度を変えていきたい」と小磯さんは訴える。
(2011年8月13日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)

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