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NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメント~大震災通し絆深める

一時避難所となったマンションのロビーに避難した人々の様子
小杉駅周辺エリアマネジメントは、武蔵小杉駅周辺に林立する高層マンションの防災担当者を集め、昨年7月に「防災ワーキンググループ」をつくった。地域の抱える防災上の課題をまとめ、解決に向けて推進中だ。「初めはどこから手を付けたら良いかさえ分からなかった。マンションや人により、防災意識はかなりバラついていたが、震災後に意識がガラッと変わった」と、同グループ座長の亀井正樹さん(38)は振り返る。
2月、新しい防災グッズを紹介する展示販売会を開いて程なく、3月11日大震災が発生。地域内マンション8棟中6棟が停電した。NPOの事務所もロウソクをともしながらの一時自主避難所となった。停電しなかった1棟がロビーを開放、他のマンションの住民や帰宅困難者を受け入れ、約100人が集まった=写真=。
「これまで地域社会の力を蓄えてきた。そのことが震災時、人の絆を強め大きな力となった」と副理事長の森信三さん。
4月、防災計画見直しのため、住民を対象に震災時のアンケート調査を実施、3288戸のうち44%から回答を得た。5月には震災を振り返り、家庭の話題になるよう、結果を16ページの冊子にまとめ、全戸に配布した。
「NPOは避難所として機能しないかもしれないが、情報拠点としての役割は担いたい」と、専務理事の塚本りりさんは語る。
(2011年9月3日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)

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