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NPO法人フローレンス~働く親支える病児保育

会員宅で預かった子どもの看病をする様子
子育て中の働く親の悩みで最も多いのが「子どもが病気になった時、預ける場所がない」ことだ。NPO法人フローレンスは、そんな悩みを解決するため、病気になり保育園に行けない子どもを、保護者に代わって保育する。対象は生後6ヵ月~小学6年生で、主に乳幼児だ。
駒崎弘樹代表(32)は、IT会社の共同経営者だったころ、「子どもの看病のために会社を休んだら解雇された」という女性の話を聞き、病児保育の必要性を感じた。幼少時、近所のおばさんに世話してもらった経験から、病気の時も安心して預けられるサービスを創ろうと決意し、2005年4月から事業を開始。
サービスを受ける登録会員は1770人に上り、都内だけではなく、要望に応え、川崎・高津・中原・宮前・幸の川崎市内各区でも事業を展開している。
子どもの急病時、会員がフローレンスに依頼すると、「こどもレスキュー隊員」が会員宅で子どもを看病する。希望者は子どもの様子を電話で聞くこともできる。ひとり親家庭のための低料金サービスもあり、「休まず勤務でき、正社員になれた」と喜ぶ会員も。
子どもの看病のために仕事を休めることが当たり前の社会にしようと、働き方を改善し、そのノウハウを提供するなど、企業社会と人々の意識変革を目指す。
詳細はhttp://www.florence.or.jp/
(2011年9月17日 神奈川新聞掲載 市民記者・志田麻依子)

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