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かわさきの安全でおいしい水道水を守る会~浄水場存続求め活動

署名活動の様子
11月12日、多摩区宿河原の緑化センターまつり会場前で、「かわさきの安全でおいしい水道水を守る会」は生田浄水場の存続を求める署名活動を行った=写真=。「浄水器を付けようとしたら、店の人にこの辺は必要ないと言われ、初めて地下水を飲んでいると知った」と近所の人が話しかけた。
多摩区にある生田浄水場の水源は地下水。約20万人分の水を供給し、市がこの天然水をペットボトル販売するほど良質な地下水だが、市は経費削減のため廃止計画を立てた。その見直しを求め、世話人15人が一昨年、会を立ち上げた。署名活動を続ける一方、「井戸と地下水の大切さ」をテーマとする講演会や上下水道局職員を招いた説明会を開く。
やがて賛同者も増え、昨年11,700人を超える廃止反対署名を集め、議会に請願した。不採用となったが、災害用に一部を残す方針につなげた。
その中、東日本大震災が発生。地震のため酒匂川からの導水管が破断、20日間、市への給水が停止した。そのことで、遠くの川に頼る水道計画を見直す機運が一層高まり、「足元の水源を生かして、災害に強い川崎に」と、4月に署名活動を再開した。
同区在住、元高校教員の町井弘明代表(67)は「署名を集め行政を動かし、安全でおいしい水道水を守りたい」と訴える。連絡先は町井さん 電話・ファクス044(944)5797。
(2011年12月10日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)

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